ゆるりくるりおきなわ

沖縄に関すること90%、その他10%

沖縄のこと90%と、そのほかのこと10%

沖縄オフシーズンのひとり旅 ②座間味つづき

8:00起床。
部屋のドアを開けると、テラスのようなスペースに外国人のおじさんがいて、にこやかに「グッモーニン、オハヨウゴザイマス」と挨拶をしてくれる。わたしもつられて英語と日本語で返す。

朝ごはんはついていない宿泊プランにしていたので、すっかりおなじみ105ストアーに朝ごはんを買いに行きました。天気はどんより曇りだけれど、お店の前に並ぶシーサーたちがカラフルで元気が出る。
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購入したのは、ポークたまごおにぎり(塩味)と、35コーヒー。と、こっそりおやつ。
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35コーヒーは、風化したサンゴを使って焙煎されていて、売上の一部はサンゴを守るための活動に使われているそう。
民宿に戻り洗濯をまわしていると、わたしが来る前から座間味島にずっとあった日常に少しだけ溶け込めたような気分になる。それがなんとなく嬉しい。

テラスのような共有スペースで朝ごはんを食べていると、さっき会ったおじさんも朝ごはんを買って戻ってきて、ふたりでもぐもぐ。オーストラリアから旅行で来ていること、30年前も座間味島阿嘉島に滞在したことがあること等々、わたしの英語力のなさを察してとてもゆっくり話してくれました。

「クリスマス休暇で来ているの?」と聞かれたとき、一瞬世間体を気にして、加えて英語で説明することが億劫なのもあって、yesと答えそうになったけど、テキトーなウソをついたら失礼だ、と思い直して、「先週仕事を退職した」と伝えたら、「イエーイ!やったじゃん!(ってかんじのニュアンス)」とハイタッチをしてくれて、失礼なことをしなくて本当によかったと思いました。人に対して真摯に向き合うこと、素直でいること。どっちもうまくできなかった2018年だったので、小さなことから直していきたいです。

このオーストラリアおじさんとお話をしていたらいつのまにか時間が過ぎ、あっというまにお昼。ランチも、オーストラリアおじさんと、「おじさん」へ。
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わたしはカツ丼、おじさんは沖縄そば
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雨も風も強くなるばかりで海どころか散歩にも行けるような天候ではなく残念だったけれど、どうしても抗えない自然の強さみたいなものを普段は忘れてしまっているので、頭でっかちでなんでも思い通りにしたがる脳みそを落ち着けるのに良い機会だなと思って、この日は思う存分ゆったりしました。自然は操作できないから、しょうがない。傲慢な脳みそよ、ちっちゃくな~れ。

さてさて、一旦はオーストラリアおじさんとバイバイしたものの、いかんせん小さい集落なので、夜ご飯の場所でまた再会することになります。
今日はこちらの「little kitchen」さん。
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昨日の失敗を生かして、お腹いっぱいにならなそうなピクルスをとりあえず頼む。ピクルスといえば、小皿にちんまりとくることを予想していたら..
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なかなかのボリューム!うれしいよ、うれしいけれど、またきたか..前菜でお腹いっぱいになるくだり。
と思ったタイミングで、救世主、オーストラリアおじさんがお店に現れる。
これで食べ物はシェアできる、と思っていたら、スピーディーにおじさんが注文をすまし、運ばれてきたのは、わたしと同じピクルス。
心のなかで思っていても、言葉にしなきゃ伝わらないということをこのとき強く痛感しました。ので、すぐに伝え、お肉はシェアできました!
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ラフテー美味しかったです。

この夜、ギリギリ英語で会話は出来ていたかもしれないけれど、幻の泡盛といわれている波照間島産の『泡波』のこととか、沖縄は海に囲まれているのに魚料理よりも肉料理がメニューに多い理由とか、これまで行った海外でよかった場所の話とか、自分の英語力のせいで説明できなかったことがいっぱいあってとても悔しい思いをしました。勉強はいっぱいしてきたのに、情けないなぁ。


おじさんは、港にstrange soundを聞きにいくという意味深な言葉を残し去っていきました。また明日、という挨拶を交わせるのが嬉しかったな。

わたしも少し店員さんとお話をして、二日目の夜は終わり。帰り道、昨日は黒猫、今日は白猫さんと出会う。
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座間味島の夜はとっても暗く、雲がなければたくさんの星が見えるらしい。また泊まりに来ないと、そしてそれを楽しみに、毎日をがんばらないと。

沖縄オフシーズンのひとり旅 ①座間味

6年在籍した会社を退職することになって、業務の引き継ぎよりスピーディーに沖縄旅行の手配をし、無事に12/21(金)に最終出勤日を迎えました。
そして有給消化の恩恵の元、今年は過去最多の5回目の沖縄です。

オフシーズンということもありますが、LCC(バニラエア)利用、dポイント、じゃらんpontaポイントをフルに利用して、今回は3泊4日飛行機&宿代で2万以下に抑えることができました。パチパチ!地味だけどポイントって侮れない!

さてさて初日、目指すは座間味島
本当は阿嘉島に泊まりたかったけれど、泊まりたかった宿が取れず、座間味島に。前は那覇から日帰りで行き、勢いで楽しんで帰ったドタバタ滞在だったので、今回はひとり旅だし予定も決めず、ひたすらゆっくりすることが目的です。

12/25(火)メリークリスマスな朝6:40、自宅の前から出るバスで成田空港第3ターミナルへ。時間通り7:40には到着し、チェックイン。なんだか外国人が前より増えた気がする。日本を楽しんでくれたら嬉しいなぁ。
今回の飛行機は、8:40発のバニラエア。荷物はハンドバッグと、ボストンバッグで身軽に乗り込む。
バニラエアは自由度が高いのか(?)、機長さんがサンタクロースの格好をしていました。年をとればとるほど、クリスマスの特別感はなくなっていくけど、機長さんのサンタクロース姿にはほっこり。
機内ではよしもとばななさんの『アムリタ』を読み、本のなかに出てくるサイパンの情景と、これから降り立つ沖縄を重ねたり、寝たり、起きたり、寝たりしているうちにあっというまに三時間半が経ち、お昼過ぎに那覇に到着。

アムリタ〈上〉 (新潮文庫)

アムリタ〈上〉 (新潮文庫)

車の免許を持っていないので、ひとりで沖縄にいくときは免許がなくても楽しめるプランを考えます。那覇から座間味島渡嘉敷島等の離島にいくためのとまりん(港)までは、モノレールで移動(那覇空港~美栄橋)。
移動しながら、わたしを乗せて車を運転してくれるみんなに大感謝の祈りを捧げます。いつも本当にありがとう。
美栄橋駅からとまりんまでは歩いて10分くらい。途中にある「ジュネ」さんで少し遅めのお昼ごはんをいただきました。ここは沖縄本島ではめずらしい、八重山そばを出すお店です!
八重山そばは、名前の通り八重山地方(石垣島とか)で食べられる沖縄そばで、本島のものと違って麺が縮れておらずストレートで、ちょっと細麺なのが特徴。わたしが頼んだのは三枚肉そば。
他にも、豚キムチそば等の変わり種もありました!
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座間味島までは、とまりんから高速船で一時間。ハイシーズンは満席なので、事前のWeb予約が必須です!
15:00に出港し、16:10に座間味港へ到着。那覇は雲っていたけれど、座間味についたら少し晴れ間が見え、一人なので表情には出さないけど嬉しくなる。船を降りると、今回お世話になる「いよんち」という民宿のお姉さんがお迎えに来てくれていて、この日はじめて表情筋を使う。人が待っててくれることはなんて嬉しいことなんだ!


いよんちのお部屋、きれいでよかった!一泊素泊まり3500円という破格。
暑さはもうないけれど、いたるところに残る夏の面影が好きf:id:rei_tototo:20181226161107j:plain
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民宿にとりあえず荷物を置いて、歩いて20分の阿真ビーチへ。残念ながら天気はTHE曇り。
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ハイシーズンは人だらけだけど、さすがに12月はシーンとしています。
同じ時間にいたのは二家族と数人だけで、いち早く海に入っていったどこぞのお父さんが「海ガメいるよ~!!!」と興奮して浅瀬にいる子どもたちに叫んでいました。朝はごはんを食べに浅瀬にくるらしく会える確率が高いらしいのですが、夕方も会えるとは!
わたしは今回は水着は持ってこなかったので見れずじまいだったけれど、小さいときから座間味につれてきてもらって海ガメが見れるなんて良い経験だなぁ、と何者かわからない視点でその光景を見ていました。
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海辺には、石段に座って絵を描く外人さんの姿も。その姿そのものが絵になるのも、絵が描けるのも、うらやましいなぁと思いつつ、阿真ビーチをあとにする。


島で唯一のスーパーである105ストアーには、食品以外に日用品も置いてあります。
105ストアーの店内をぐるっとすると、日用品、例えば洗濯用洗剤ひとつを取っても、自分が普段ものすごい数の選択肢のなかで生活をしているかを思い知らされます。それが恵まれたことだと感じるか、そうじゃないのかは、自分次第だけれど。
おそらく自分にエネルギーがあるときは選ぶ楽しさを味わえるけど、エネルギーがないときは選択すること自体に使うエネルギーすらも惜しくなる。いまは多分後者で、だからこの島に来たんだろうし、心地よく感じるんだろうな。
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105ストアーの前で鎮座する黒猫さん
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そんなこんなで、夜ご飯の時間。民宿のお姉さんが教えてくれた今日営業しているであろう飲食店の中から(オフシーズンかつ年末なのでやっていないところもあるそう)、「三楽(サンタ)」に行ってみました。なんて12月25日にぴったりな名前なんだろうとこっそりニヤつきながら。
ハイシーズンは予約必須みたいですが、開店直後ということもあって人はまばら。
オリオンビールともずく酢をとりあえず頼んだら、もずく酢がボリューミーで(みんなで分けるならきっとちょうどいい)まさかのお腹いっぱいに..。
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自分の小さい胃を恨みながら、でももう一品くらいは食べたい!と思い、マンビカーフライを注文しました。マンビカーは、シイラの沖縄名だそうです。
わたしのお腹いっぱいさを察してくれたのか、半分のサイズにしましょうかと店員さんが声をかけてくれて、助かりました。
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マンビカーフライ、おいしかった!


そして、夜は民宿のお姉さんが近くの「Karii」というバーに立っているとのことだったのでそこにいくつもりだったのですが、まだオープンまで時間があったので民宿に戻ったら、そのまま眠気に襲われて寝てしまいました。
あっけなく終わってしまった一日目の夜。
二日目に続く!

沖縄のこと

ただただ沖縄のことを発信する場所がほしくて、はてなブログを開設してみました。

 

旅の記録にはこれまでinstagramを使っていて、タイムラインを流れるみんなのきれいな写真を見るのも好きだったけれど、やっぱりどうしてもソーシャルネットワークとしての要素が強くて気を張る部分もあったので、一旦アプリをアンインストールしました。

毎日ひまさえあれば半分無意識で開いていたアプリがなくなり、癒しだった「#たいとコスモス」(小さい男の子と猫の写真たち)が見れなくなってしばらくはさみしさもあったけど、いまとなっては少しスッキリして、いまの自分には必要じゃないものなんだなとわかりました。

 

4年前から沖縄にはまり、気づいたら沖縄行きの飛行機を検索しているけれど、沖縄に住んでいるわけではないので、旅行者として、ただ沖縄を好きな人として、沖縄の食べ物、海、風、人、目に見えるものも見えないものも、言葉や写真で発信していけたらと思います。9割は沖縄のこと、1割は沖縄以外の好きな場所のこと、になる予定です。結果として誰かの役に立ったらうれしいな~。

 

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沖縄にはまるきっかけになった、ムーンビーチホテル近くの海(2014年12月)